「怒り新党」藤子・F・不二雄短編特集が話題&『定年退食』

気楽に殺ろうよ (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)

「怒り新党」藤子・F・不二雄短編特集の反響~番組協力者・稲垣高広氏のツイートを中心に – Togetter

三作目は何をやるのか知らされてなかったらしい。
選ばれた三作は、藤子F通の中ではマイナーな部類にあたる作品みたいです。
自分も読んだことなかったw
演出の仕方は確かにうまかったように思う。

これとは別に私が唯一読んだことのある短篇集が上の「気楽に殺ろうよ」なんですが、
この中で超インパクトのあったのが「定年退食」という話。
特集の最後にやった「間引き」ともテーマが似てます。

定年退食 – Wikipedia” target=”_blank”>wikiの項目があるのがスゲー(^^;

高齢者の人口比が増大した近未来の社会。国家は広がり続ける汚染地域による食料不足、医療供給、年金給付の問題にあえいでいた。政府は配給制度下でも不足する食料などの問題に、ついに一定年齢以上の高齢者の生活は、国家の保障の一切を打ち切るという定員法を制定した。主人公は74歳であり、まもなく2次定年を迎える年齢であった。

高齢社会で直面する問題を1970年代初頭に予測した作品。2012年現在の日本でも年金給付制度などの社会保障制度の持続可能性が問題となっており、高齢社会に伴う問題は数多いと言える。本作で登場する国家は、減少を続ける食糧生産状況を解決する方法として、非生産者の切り捨てを行う事で問題回避をはかった。それは、非生産者となる定年のことを1次定年(56歳から)とし、国家の扶養を失う事を2次定年(75歳から)=切り捨てとする法律の施行である。非人道的と思える法律だが、現在の状況と重なるためか妙なリアリティと恐怖感を与える。存在必要性を失った老人は、若者からどのように扱われるのかも描かれている。近い将来に決して起こらないとは言い難い状況であり、藤子・F・不二雄の先見性の高さが伺える作品である。

これ読み終わってたから出版年を調べたら、1970年初頭で震撼した覚えがあります。
F先生の先見性の高さに脱帽したのと、これが更に現実化したらと思うとコワイっす(^^;

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