「24時間残念営業」紹介の富士市の古本屋の少女漫画ラインナップが90年代ですごい。

ローラカイザー (1) (Princess comics)

かいつまんでまとめると、コンビニ店長が旅先でたまたま入った男性用古本屋の中に少女漫画エリアが90年代のまま残されたみたいな場所があったという話。

コンビニ店長の少女漫画知識にも感心したなぁ。
先日記事にした内田善美の名前も出ております。

場所はこんな感じでアバウトなわけだが。近くに行く機会があったらめっさ探したい。

富士市の国道1号線沿いの、東名方面への道路との交差点の近くにあります。名前覚えてねえ……。確か太陽書店とかそんな名前だったような……。

たとえばマーガレットのコミックスのとこにいきますと、紡木たくがずらりと並んでおります。フラワーコミックスのコーナーはすぎ恵美子に占領されてる風味であり、あら懐かしい、おおや和美けっこう好きだったのよ、つーか白泉社の棚がなかじ有紀に占領されたりツーリング・エクスプレス……つーか本橋磬子に、あれ、こっちには星野架名に……なんかおかしくねえかここ。

 つーかちゃんと整頓されてるわけじゃないんですが、なんとなくはまとまってるっぽいんですけど、りぼんマスコットコミックスのあたりに行くと本田恵子が不自然に多いですし、ニュータイプコミックスの正方形っぽいやつもやけに多いわけです。

 おかしい。なんかおかしい。おかしいにもかかわらず、妙に落ち着くこの空間はいったいなんだ。

 しばらくぐるぐる回ってて、でたとこプリンセスとドラゴンハーフが並んでるのを見たとき、俺は頓悟したのです。

 これ、ブックオフができる前のでかいだけの古本屋の品揃えに似てねえか?

 そう思って、売場をもう一度よく見てみました。同人誌のアンソロはもちろんトルーパーです。ときどき挟まる新書館のコミックスは高河ゆんの源氏に橘皆無に押上美猫に伸たまきだ。うわーローラカイザーの1巻が10冊くらい並んでるー。ぶはっ、白いほうのソノラマの内田美奈子あるよ。

 まちがいないです。この古本屋、90年代初頭で時間が止まってます。なかには95年くらいのコミックスもあるんですが、中心は90年代初頭までです。

その結果、90年代初頭の古本屋の光景がそのまま冷凍保存された。そういうことじゃないかと思ったのです。

 これは掘り出し物あるんじゃないか。

 というのは、現在ですとややレアくらいなコミックスって、ブックオフが隆盛を極める前、90年代初頭あたりって、まだけっこう店頭にあったんですよね。いまじゃどうやって入手できるかわからん内田善美のりぼん時代のコミックスなんかは、当時はそこまでレアなものではなかったです。ああ、ソムニウムは当時から見かけたことありませんでした。

血眼になって探し始めたところ、さっそく清原なつのの「花岡ちゃんの夏休み」を発見しました。うわあ……。ほかには。ほかになんかないか。太刀掛秀子の「ポポ先生がんばる」があるぞ……。

 ほんとはもっと徹底して掘り出し物があるかどうか探したほうがよかったんでしょうが、途中からひたすら自分にとってなつかしいものばかり探してしまいました。篠原烏堂がずらりと並んでる光景を2013年に見れるとは夢にも思ってなかった。CLAMP学園探偵団……ああ、あったなあ。そうそう、角川からREXのコミックス版なんて出してたよなCLAMP先生。茶木ひろみがこんだけ揃う光景はまず見かけないが、俺が欲しいのは銀の鬼ではなくその前の作品なんだよ。水縞とおるの「毎日が元気」はひさしぶりに見かけたな。尊くん性的な意味でそれはそれはかわいかったです。うひー橋本和枝の「マハラジャ」がずらりと並んどる……性的な意味で好きだったなああのマンガ。

 んで、東城和実の「黒いチューリップ」のシリーズがあったので思わず買ってきました。背表紙ほとんど色なかったけど。250円だったけど。

 あんがい探したらレアといわれるようなものはないのかもしれないですけど、俺は講談社のコミックスの棚にずらりと折原みとが並んでるのを確認しただけで満足です。あそこはちゅーとろさん連れてったらけっこう身動きしなくなるんじゃないかなあ……。ただ陸奥A子とか高橋由佳利とかあんまり見かけなかったから、80年代初頭から70年代まで入るとあんまり品揃えよくなさそうな感じでしたね。沖倉利津子とか板東江利子とかもあんまなかったしなあ。ちなみに銀曜日のおとぎばなしは、りぼんマスコットコミックスで全巻揃いそうな感じでした。

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